介護と栄養ブログ

お母さんに「ごはん作りからの卒業」のお誘いをしてみませんか?

家族のことを思って、毎日毎日ごはんを作ってきたお母さん。

そろそろごはん作りから卒業したい・・・というのが本音かもしれませんよ。

ももすけにも、同居している87歳の義母がいます。

義母にこのサイトで紹介するお弁当のことを説明したり、一緒に試食をすると

「自分一人の生活だったら、これにしたい!」としみじみ言うのです。

「一人だったら・・・」というのが、気になるところ。

今の70代~80代の女性は専業主婦として、家事を完璧にするのが仕事!とばかりに生きてきた世代です。

食事も家族の健康を考えながら、何品も作っていました。

歳を取って、買い物や調理、片付けが体力的にきつくなってきても、「家族がいるなら」手を抜けないようなのです。

とはいえ、今まで一生懸命に食事をつくっていきた母親に

「もう作らなくてもいいよ」とは言えませんよね。

それに料理好きの方なら、趣味を取り上げるようなものです。

しかし、今までのようにごはんを作ってもらい続けると、いろいろ問題が出てきます。

もちろん、料理を作るご本人の負担が一番の問題なのですが、負担だからこそ、作る料理がマンネリ化します。

どれほどマンネリ化しようとも、食べる人が良いなら良いという考え方もあるでしょうが注意したいのは「栄養」です。

要介護状態にならないためには「たんぱく質」を摂る必要があるのですが、果たして毎日の食事から十分なたんぱく質量がとれているかどうか・・・

塩分や糖分が過多になっていないかも注意したいもの。

弱ってきたから、宅配のお弁当を取るのではなく、これからも元気でいてほしいから管理栄養士がメニューを考えたバランスのよい食事を取るのです。

ももすけの義母も宅配食やカット済食材を取ることに最初は戸惑いがあったようです。

でも、「毎日買い物に行く必要はないよ」

「管理栄養士さんが考えてくれた食事だから、安心だよ」

「献立を考える必要がないし、トータルでみたら節約になるよ」

そして

「とにかく、一度試してみようよ!」

と誘って、一度試してからは、そのまま利用しています。

今では、夕食のメイン料理は宅配の食事やミールキットで。

義母はときどき、副菜を自分で作って、「料理好き」の欲求を満たしています。

副菜作りだったら、気の向いた時でいいので、買い物や調理の頻度も減って楽なようです。

今日も台所に立つ高齢のお母さんがいらっしゃったら、そろそろ「ごはん作りからの卒業」のお誘いをしてみてはどうでしょう。